過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛、下痢、便秘などの症状があるにもかかわらず検査をしても異常の見られない状態の症状のことをいいます。日本人の約1割の方がこの症状にかかっているといわれており、特に20代~30代の若い年代の方に多くみられる病気です。ストレスなどによる腸の自律神経に異常をきたすことが主な原因です。
過敏性腸症候群(IBS)の症状
過敏性腸症候群(IBS)の症状は下痢型、便秘型、混合型の3つに分けられます。下痢型とは腸の運動が活発になることにより腹痛や下痢になることです。泥状の便や水っぽい便が多くなります。下痢型は比較的男性に多く見られます。外出時や大事な試験、会議のとき等の緊張する場面で下痢になる方も多くいらっしゃいます。便秘型とは便秘が主な症状であることです。便秘型は比較的女性に多く見られます。旅行中など環境が変わると便秘になるというタイプの方などは要注意です。混合型とは下痢型と便秘型が交互に現れるタイプです。大きな変動があるためこのタイプも日常に支障をきたします。
過敏性腸症候群(IBS)の検査方法
過敏性腸症候群(IBS)の治療方法
治療は主に薬物療法と生活習慣の改善によって治療いたします。薬物療法は当院で症状を見て処方をお勧めさせていただきますが、生活習慣の改善を行っていただくことも大切です。