機能性ディスペプシア(FD)は、胃もたれ、胃の痛み、吐き気といった胃に不快感があるにもかかわらず内視鏡検査等をしても異常の見られない場合に診断されます。見えない胃の病気とも言われています。以前までは胃下垂、ストレス性胃炎、神経性胃炎等と診断されていましたが2013年に機能性ディスペプシア(FD)が正式な病気として確立されました。日本で約25%の方が機能性ディスペプシア(FD)の症状を訴えているほど多くの方が悩んでいる病気です。原因としては生活しているうえでのストレスなどの心理的・社会的要因、ピロリ菌などが考えられます。また生活習慣が原因の場合もあります。
機能性ディスペプシア(FD)の症状
機能性ディスペプシア(FD)の症状は運動不全型、潰瘍型、非特異型の3つに分けられます。
運動不全型の症状が日本人に最も多いと言われており胃もたれや吐き気などの症状が現れます。
潰瘍型とはみぞおちの周辺が痛む症状のことです。
非特異型とは運動不全型と潰瘍型のどちらの症状も出てくる場合の症状のことを指します。
機能性ディスペプシア(FD)の検査方法
胃カメラ検査やピロリ菌検査、血液検査をすることによって検査いたします。
胃カメラ検査をすることによって胃潰瘍や胃がんなど、炎症や潰瘍、腫瘍などを伴う病気でないことを確認する必要があります。
ピロリ菌の検査をし感染しているとわかると治療いたします。
治療することにより改善することもあるため感染しているか確認する必要があります。
血液検査ではその他の全身の病気についてお調べいたします。
機能性ディスペプシア(FD)の治療方法
治療は主に薬物療法と生活習慣の改善によって治療いたします。薬物療法は当院で症状を見て処方をお勧めさせていただきますが、生活習慣の改善を行っていただくことも大切です。