院長通信|阪南市の内科 消化器内科 馬野クリニック│泉南市 岬町 尾崎

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院長通信

気になる病気のお話や健康維持のアドバイスをお届けいたします。

泉南地域にお住いの方々の健康を見守るかかりつけドクターとして地域医療に力を入れております。
急な体調不良から生活習慣病まで幅広く診療いたします。

ずっとこれまで地域の中核病院で癌治療に関わってきました。癌の予防、診断、治療、手術、抗癌剤、緩和ケアなど身近な癌専門医で在りたいと思います。皆様の家庭力を守る一助になるために努力していきます。

おかげさまで開院5年が経ちました。

こんにちは。
開業5年を過ぎ、早くも4か月になります。
新型コロナが世界を襲って、もうすぐ丸3年ですね。
こうして院長通信を更新するのが遅れたのは、コロナ疲れでしょうか。

ワクチンや発熱外来などのコロナ関連だけできついのに、ウクライナの戦争や元首相の暗殺、補助金の不正使用、政治と宗教の問題とか、東アジアの地政学的な問題、値上げ、円安、オリンピックの贈収賄。バスの中で子供が忘れられる?
何もいいことないから・・・
この国に何か期待できることがあるのかと不安に思います。

それに年齢から来る自分の身体能力の衰えにはびっくりします。
岸和田だんじり祭りでの役で考えると“世話人”も引退する年齢ですから。

そんな事を考えてる最中、自分と同じような年齢で新たに御開業する先生、新たに教授に御就任される先生。
おめでとうございます。
先生方に負けぬように、初心に返って、これからも自分にできることをコツコツ頑張って行こうと思います。

おかげさまで開院して4年が経ちました。

優秀なスタッフに支えられ、近隣の医療機関の方々にも助けて頂き、関係各社のご支援もあり、新型コロナの影響はあるものの、当院で出来ることをこつこつ続けています。地域の家庭力を守る最良・最適な医療の近道になるように、これからも頑張っていきたいと思っています。

先日、新型コロナワクチンの2回目の接種が終わりました。翌日に発熱と倦怠感があったものの、仕事を休む様なことはありませんでした。このファイザー社製のワクチンですが、いくつもの変異株にも効果が確認されています。ウィルスにとっての決定的な急所を衝いているのだと思います。はじめに開発されたワクチンがこれほどの効果のあるもので本当に良かった。多くの国民にワクチンが行き渡る今年の秋冬にはコロナも一段落しているでしょう。だからもう少し頑張りましょう。

平成25年9月にアルゼンチンでの国際オリンピック委員会で開催が決まった東京オリンピックですが、当時まだ開業の準備も始めてなくて、手術した患者さんのことを毎日考えていた頃です。その後自分の仕事は変わりましたが、ずっと楽しみにしてきたオリンピック、どうなるのでしょう?
予定の何割かでも観客を入れ、中止せずに開催してもらいたいです。きっと開催して良かったと思えるシーンを何度もコロナ禍の世界は目にするでしょう。この感動を味わえたのだから、コロナに負けないで頑張ろうと多くの人が思うのに。一つだけ注意すればいいのに。感動を自分の中におしとどめ、誰かと共有したくともグッと我慢できるかです。

新型コロナ感染症のワクチン接種が日本でも始まりました。(令和3年3月)

先行してワクチン接種を行っている世界の情勢からしても、今後感染は終息していくのだろうなと予想されます。
多くの人が「コロナが治まるまでは××はしない」と理由を付けて、いろいろなことを先延ばしにしているのではないでしょうか?
昨年は病院側の感染対策から内視鏡検査を中止している公立病院もありました。

そろそろがん検診を。
国のがん検診のキャッチフレーズをご存知でしょうか。
自分のお気に入りで院内にポスターをずっと貼っています。
「愛する家族への贈りもの」です。

東日本大震災後十年の追悼番組を多く見ましたが、何気ない日常が最も幸せである事に気づきます。
癌という病気も、差別なく突然襲ってきます。
最大の対抗手段は早期発見です。
コロナがあっちの方に行ってしまってからではなく、そして自分のためではなく家族のために、そろそろ癌検診を。

開業して3年経ちました。

新型コロナ肺炎で世界が大変な状態です。
去年の今頃は、このような状態を想像もしていませんでした。
これから夏になるというのに。
この災いが去った後、どんな社会になるのでしょうか?

当院が新型肺炎を治せるわけではないし、重症化した方を回復させる事もできない。

診断すらできない。
医療崩壊が危ぶまれる中核病院を直接支えれるわけでもない。

ただ、これまで3年間続けてきたことを継続していくのみ。
このクリニックが出来ることを誠実に続けていきます。
コロナ以外の病気がなくなったわけではないですから。

開業して2年たちました。

皆様にご支援して頂いたおかげで、馬野クリニックも開業後3度目の夏を迎えます。スタッフにも恵まれ、共に頑張っています。
これまで信頼して頂けるよう“誠実”に、絶対事故が起こらないよう“安全”に、自分の診断力や技術を過信しないよう”謙虚“に。その3点に注意して診療してきました。現在のところ、いろいろな場面で“まだまだ”と感じる事が多いのが実情です。

3年目を迎えるにあたり、ホームページを改変しました。

・内視鏡検査の流れを写真入りで説明しました。
・自費診療の料金を提示しました。
・各疾患の説明ページを増量しました。

そして、この2年間であらためて強く感じたメッセージを内視鏡ページの冒頭に入れました。

“がんと診断を受け、治療のためにふりしぼる勇気があるなら、検査する勇気もあるはず“
がんと診断された後、治療から逃げ出す人はほとんどいません。家族のためにどんなにショックでも、怖くても、仕事が忙しくても勇気をふりしぼって治療に立ち向かうでしょう。もっと余裕のあるうちに、早期発見・治療のために検査する勇気を持って頂きたいと思います。きっと診断を受けた後に比べれば、ずっと小さな勇気で受けられるのではないでしょうか。馬野クリニックが応援いたします。

開業し、8ヶ月がたちました。

こんにちは。
開業し8ヶ月がたちました。うまくいかないことや慣れないことにスタッフにも助けられながら奮闘してきました。自分としては、このクリニックが皆様の家庭力を保つために多少なりとも役に立ってきているのではないかと考えていることがいくつかあります。

1.地域の癌専門医として。

5月の開業後何人かの悪性腫瘍を診断させて頂きました。
ある患者様の言葉は、ここで開業して良かったと思えるものでした。
「以前から調子が悪かった。このクリニックが出来たら検査しようと思っていた。それで癌を見つけてもらってよかったよ」と。ご縁があったという事でしょうか。診断後、皆さん手術を受けられ、元気になって当院でフォローしています。

気軽に相談し、検査して病気を早期発見する。大きな手術は多少遠くても納得のいく施設で受ければ良い。術後のフォロー、検査は近くのクリニックで。これからの癌治療はそうあるべきと考えます。フォローのために1日という時間がとられているようでは、家庭力を回復するのに時間がかかるばかりです。

別の方は、当院で発見後手術を他院で受け、フォローさせているさなかに肝転位が見つかりました。術前のCTにはなかったようです。最初の病院では対応できず、当院でマネージメントし他院で2回目の手を受けられました。術後の補助化学療法は当院で行う予定です。 勤務医時代ずっと癌という病気と関わってきました。地域の家庭医であるとともに、地域において気軽に受診・相談できる癌専門医としても認知されたいと思っています。進歩の早い分野なのでついて行くのは大変ですが今後も努力したいと思います。

2.早期発見のために。

当院の内視鏡検査室

健康に生活していた人に病気が発見される事はとても不運なことだと思います。
その最初のステップが当院のような地域の診療所になります。
患者様の中には、「大丈夫、大したことないよ。ストレスのせいだから様子見とけばいいよ」との言葉を聞くために受診する人がいます。そういう医療者側の対応で十分な場合がほとんどです。
でも、そう言って上げたい気持ちはあるのですが当院では検査の話をするようにしています。

自分の体の小さな変化を重要視せず、つらい経過をたどった人をこれまで何人も見てきました。だから自分の体の小さな変化に気づきチェックする事をすすめます。軽い症状やちょっとした体調の変化から大きな話になっていきますが、検査する方も予想外の結果になることがありました。

3.病棟から在宅へ。

まだ数名ですが、地元医師会のご支援も頂きながら在宅医療にも関わらせてもらいました。
数ヶ月前までは病棟から在宅へ送り出す方でしたが、開業後早期に在宅医療に関わり、たくさんのことを勉強しました。患者様が在宅へ移行するとはよく聞きますが、当院の場合医師自身が記憶の残るうちに病棟から在宅へ移ることは、今の時期だから出来る貴重な体験と考えています。

病棟でも在宅でも患者をチームで支えていくのは当たり前ですが、病棟でのチーム医療と在宅でのチーム医療はどう違うのか?病棟では毎日患者様の顔を診れますが在宅ではそうはいかない。どのように関わればいいのか?病棟では容易に出来る処置や検査が在宅となると如何に難しいか?

寿命が当月中と主治医に言われたので、出来るだめ早く自宅に帰して上げたいと家族が相談に来られた患者様がいました。在宅で4ヶ月過ごされ、最後は入院していた病院で看取られました。

当院の内視鏡検査室

病棟でも多くの患者様の最後を診させてもらいましたが、終末期に近い癌患者は在宅の方が明らかに元気だと思います。手厚く看護してくれる看護婦は傍にいないから自分で多くをしなければならない。自分のことは自分でしようとする環境が元気にさせるのか。話できる家族がいつも傍にいて、まわりに気兼ねなく話が出来ることがいいのか。看取りをどこで行うかはさておき、終末期を可能な限り在宅で過ごすのは考えていたより良いようです。
しかし、まだいろいろ勉強が必要です。複雑な制度を駆使して如何に家庭力を維持したらいいのか?在宅医療を始めたばかりの自分には長い時間が必要だと思います。

まだ、開業したばかりです。地域のみなさんの「家庭力を守る」クリニックをこれからも目指していきます。