院長通信|阪南市の内科 消化器内科 馬野クリニック

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院長通信

気になる病気のお話や健康維持のアドバイスをお届けいたします。

泉南地域にお住いの方々の健康を見守るかかりつけドクターとして地域医療に力を入れております。
急な体調不良から生活習慣病まで幅広く診療いたします。

ずっとこれまで地域の中核病院で癌治療に関わってきました。癌の予防、診断、治療、手術、抗癌剤、緩和ケアなど身近な癌専門医で在りたいと思います。皆様の家庭力を守る一助になるために努力していきます。

開業し、8ヶ月がたちました。

こんにちは。
開業し8ヶ月がたちました。うまくいかないことや慣れないことにスタッフにも助けられながら奮闘してきました。自分としては、このクリニックが皆様の家庭力を保つために多少なりとも役に立ってきているのではないかと考えていることがいくつかあります。

1.地域の癌専門医として。

5月の開業後何人かの悪性腫瘍を診断させて頂きました。
ある患者様の言葉は、ここで開業して良かったと思えるものでした。
「以前から調子が悪かった。このクリニックが出来たら検査しようと思っていた。それで癌を見つけてもらってよかったよ」と。ご縁があったという事でしょうか。診断後、皆さん手術を受けられ、元気になって当院でフォローしています。

気軽に相談し、検査して病気を早期発見する。大きな手術は多少遠くても納得のいく施設で受ければ良い。術後のフォロー、検査は近くのクリニックで。これからの癌治療はそうあるべきと考えます。フォローのために1日という時間がとられているようでは、家庭力を回復するのに時間がかかるばかりです。

別の方は、当院で発見後手術を他院で受け、フォローさせているさなかに肝転位が見つかりました。術前のCTにはなかったようです。最初の病院では対応できず、当院でマネージメントし他院で2回目の手を受けられました。術後の補助化学療法は当院で行う予定です。 勤務医時代ずっと癌という病気と関わってきました。地域の家庭医であるとともに、地域において気軽に受診・相談できる癌専門医としても認知されたいと思っています。進歩の早い分野なのでついて行くのは大変ですが今後も努力したいと思います。

2.早期発見のために。

当院の内視鏡検査室

健康に生活していた人に病気が発見される事はとても不運なことだと思います。
その最初のステップが当院のような地域の診療所になります。
患者様の中には、「大丈夫、大したことないよ。ストレスのせいだから様子見とけばいいよ」との言葉を聞くために受診する人がいます。そういう医療者側の対応で十分な場合がほとんどです。
でも、そう言って上げたい気持ちはあるのですが当院では検査の話をするようにしています。

自分の体の小さな変化を重要視せず、つらい経過をたどった人をこれまで何人も見てきました。だから自分の体の小さな変化に気づきチェックする事をすすめます。軽い症状やちょっとした体調の変化から大きな話になっていきますが、検査する方も予想外の結果になることがありました。

3.病棟から在宅へ。

まだ数名ですが、地元医師会のご支援も頂きながら在宅医療にも関わらせてもらいました。
数ヶ月前までは病棟から在宅へ送り出す方でしたが、開業後早期に在宅医療に関わり、たくさんのことを勉強しました。患者様が在宅へ移行するとはよく聞きますが、当院の場合医師自身が記憶の残るうちに病棟から在宅へ移ることは、今の時期だから出来る貴重な体験と考えています。

病棟でも在宅でも患者をチームで支えていくのは当たり前ですが、病棟でのチーム医療と在宅でのチーム医療はどう違うのか?病棟では毎日患者様の顔を診れますが在宅ではそうはいかない。どのように関わればいいのか?病棟では容易に出来る処置や検査が在宅となると如何に難しいか?

寿命が当月中と主治医に言われたので、出来るだめ早く自宅に帰して上げたいと家族が相談に来られた患者様がいました。在宅で4ヶ月過ごされ、最後は入院していた病院で看取られました。

当院の内視鏡検査室

病棟でも多くの患者様の最後を診させてもらいましたが、終末期に近い癌患者は在宅の方が明らかに元気だと思います。手厚く看護してくれる看護婦は傍にいないから自分で多くをしなければならない。自分のことは自分でしようとする環境が元気にさせるのか。話できる家族がいつも傍にいて、まわりに気兼ねなく話が出来ることがいいのか。看取りをどこで行うかはさておき、終末期を可能な限り在宅で過ごすのは考えていたより良いようです。
しかし、まだいろいろ勉強が必要です。複雑な制度を駆使して如何に家庭力を維持したらいいのか?在宅医療を始めたばかりの自分には長い時間が必要だと思います。

まだ、開業したばかりです。地域のみなさんの「家庭力を守る」クリニックをこれからも目指していきます。